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そもそもどうして花粉症になるとかゆくなるのか?メカニズムを解説!

2020年06月15日

花粉症を発症すると目がかゆくなることがあります。これはスギやヒノキ、ブタクサといったアレルゲンが体内に侵入した時、体内にある免疫機能が働くことと関係があり、人間にとって正常な防御反応と言えます。

人間の体の中に異物である花粉が侵入すると、花粉などのアレルゲンがタンパク質のIgEと結合し、IgE抗体が分泌されます。このIgE抗体はマスト細胞とも呼ばれる肥満細胞の表面にくっつき、次に同じ花粉が侵入した時に生体内物質であるヒスタミンなどが肥満細胞から分泌され、アレルゲンをできるだけ遠くに排除しようとします。早く体から異物を取り除かなくてはならないと防御反応が起こるので、くしゃみや鼻水といった症状をおこしているのです。

目の場合はかゆみが起こりますが、これはかゆみによって涙が出ることが関係していて、人間の目は涙でおおわれており、異物などは涙によって洗い流されています。ですので、目はかゆくなることで異物を排除しているのです。

1回目に花粉などのアレルゲンが侵入した場合は、このような症状はあまり出てきません。花粉などのアレルゲンに触れる機会が多ければ多いほど起こり、異物である花粉が体内に入るたびにIgE抗体は作られ肥満細胞に付着していきます。この付着した肥満細胞が少しずつ蓄積されていき、増加を繰り返すとある一定量を超えた時、一気にアレルギーの症状が出てしまうのです。

肥満細胞はヒスタミンだけでなく、ロイコトリエンやトロンボキサンなども放出しているのですが、この物質のなかでヒスタミンが一番H1受容体と結合しやすい特性があります。そのためくしゃみや鼻水、目のかゆみが即時に起こるのですが、鼻づまりは遅れておこることが多いです。

このように、目のかゆみや鼻水が出るといった症状は体にとっては防衛反応で、何とかアレルゲンである花粉の侵入を阻止し、排除しようとしているのです。決して悪い反応ではないのですが、過剰に起こることでアレルギーが発症しているので、過剰に起こることを阻止する必要があるのです。

阻止するには抗ヒスタミン薬を使用するのが良く、ヒスタミンがH1受容体と結びつき、放出されるのを防ぐことが大切です。そして抗ヒスタミン薬の場合、すぐに効果が現れるのではなく効果がピークに達するまでに約1週間から2週間はかかってしまいます。そのため花粉が増加する、1週間から2週間前に服用を開始しなくてはなりません。抗ヒスタミン薬には様々な種類があり、第一世代と言われるものは、効果がてきめんに出るのですが、抗ヒスタミン効果のほかに抗コリン作用もあるため痰が出しにくい、といった副作用が出ることが多いです。第二世代は副作用を抑えなおかつ、事前に予防薬として使用できるものがほとんどで、効果に持続性があります。

自分の症状と照らし合わせながら、正常に防衛反応が起こるよう抗ヒスタミン薬を使用していくことが大切になってきます。